総裁挨拶

世界開発協力機構 総裁 半田晴久

 世界開発協力機構(WSD)として、平和を求める国連女性の会主催による、世界中の女性に対する暴力をなくすための三月行進を支援できることを、たいへん嬉しく思います。

 世界開発協力機構(WSD)は、世界中の恵まれない状況にある人々や、共同体を支援する非営利団体です。私は中国やカンボジア、日本をはじめ、各国において、人道的・文化的運動を推進し、価値観や目標を共有する、WSDに関わる同志たちと一緒に活動してきました。WSDの目的は、世界中の全ての人が、その居場所にかかわらず、安全で幸福に暮らし、経済的・社会的・文化的に、高い水準の生活を享受できるようになることです。WSDは、社会福祉・教育・学術研究の分野で国際協力を促進し、社会的・経済的必要を感じている人々を、支援する働きをしています。その一環として、WSDは、ラオスにおける看護学校や母子病院の建設、また、コフィー・アナン財団や民主主義・選挙支援国際研究所(IDEA)との共同事業、クリントン財団の様々な活動の支援、また最近では、人権と国際正義の為のスタンフォード大学WSD半田センターの開設等、多数の活動を支援してきました。そして今回は、「三月行進」の支援を通じて、女性に対する暴力の根絶を目指したいと考えます。

 WSDが平和を求める国連女性の会と連携し、世界中で深刻な問題となっている、この問題に取り組むことは、たいへん望ましいことです。家庭内暴力を減らすことは、性の平等を推進し、ひいてはより平和な社会をもたらします。それはすなわち、平和と人間開発推進を目指す、WSDの活動を支援することに他なりません。このようなキャンペーンこそが、一般の認識を高め、より良い世界を作るための変化をもたらす力です。WSDとして、その一翼を担えることを、非常な名誉と感じております。